みなさんの中には、サ活を続けている間にいつの間にか水風呂を楽しむためにサウナに入りに来ているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
サ活には欠かすことのできない水風呂、一方で、サ活を始めて最初のハードルが水風呂という方も多いです。
水風呂が苦手な方からお話を伺うと下記の理由で水風呂を避ける方が多いと感じます。
・水風呂は冷たくて苦手
・水風呂って(入り方によっては)危険だから入らない
確かに、水風呂は入り方によっては危険にもなりますが、正しい入り方をすることによって、安全かつ気持ち良く入ることができます。(飲酒されている方や持病があってお医者さんから止められている方など例外はあります)
できれば水風呂に入ってみてほしい、好きになってほしい!!
そんな想いからSHIAGARU SAUNAは熟練サウナ―さんから初心者サウナ―さんまで、みなさんがより安全に効果的に気持ち良く水風呂に入れるように、様々なエビデンスを水風呂に組み込んで作りました。
この記事では影の主役である水風呂について、SHIAGARU SAUNAではどのようなこだわりをもって水風呂を作ったかご紹介します。
水風呂が苦手!という方のおススメの入り方もご紹介していますのでぜひご覧ください!
水風呂の効果と注意点
SHIAGARU SAUNAでは、ととのう、しあがることがサウナ中・サウナ後の心身共にプラスの影響える、そのためにはサウナ→水風呂→休憩をセットとし、3~4セット繰り返すことが大切だと考えています。
「ととのう」「しあがる」ためには交感神経と副交感神経を刺激することが大切で、水風呂で交感神経を優位にして、休憩して2分以内に一番ととのいやすいです。
水風呂に入る上で注意点もあります。
ヒートショックと低体温症です。
ヒートショックは急激な温度変化によりめまいや頭痛、失神などの症状が出ます。
サウナから出て身体を流さず水風呂に入ると、サウナで体の表面付近に多く集まった血液が一気に心臓付近に集まり負担がかかり、ヒートショックを発症する恐れがあります。
ヒートショックを防ぐためには
・必ずかかり湯をする
・水風呂の中では息を止めずに息を吐くことを意識
低体温症は冷たい水風呂より、少しぬるめの水風呂で起こることが多いです。
理由は冷たくて短い時間入るよりも、長く入れる水風呂の方が徐々に体温が下がっているのが分かりにくく気づいた時には低体温症になっているからです。
低体温症を防ぐには
・水風呂に長時間入るのを控える
吐く息が少し冷たくなってきたら十分です。
入り方に気を付ければ水風呂はとても気持ちのいい、ととのうために欠かせないものです。
ぜひ上記を注意して水風呂に入ってみてくだい
(SHIAGARU SAUNAではかならず汗を流してから水風呂に入ってもらっています、実はヒートショック予防のためでもあります!)
こだわり① 人間工学に基づいた3種類の背もたれの角度
SHIAGARU SAUNAでは熟練のサウナ―さんから初心者サウナーさんまで、知識・経験が無くても気持ちよく水風呂に入って頂けるようにこだわりました。
【右側】フランスの建築家が確立した最適な角度
フランスの建築家ル・コルビジェが1920年代に発明した LC4という休憩用の長椅子をイメージして作りました。
LC4は人体の自然な曲線に基づいており、長時間のリラックスやくつろぎに最適な姿勢を作る革新的なデザインとして、現在でもモダンなインテリアデザインの象徴的なアイテムの1つとなっています。
福岡県の施設では珍しい寝るタイプの水風呂で首元が134°、腰156°、お尻の下152°と細かく角度が設定されています。
寝そべるとちょうど足先が自ら出る仕様になっているため、水風呂が苦手な方でも快適に利用できます。
※傾斜が付いていて滑りやすいため、ご利用の際は寝そべるまで必ず手すりをもって移動してください。
【真ん中】日本の浴槽の角度110°
みなさんに馴染みのある背もたれの角度は間違いなくお家のお風呂の背もたれですね。
多くの日本の浴槽は背もたれの角度が110°になっています。
これは各メーカーが人間工学に基づき日本人の身体に一番合った、首元から背中までを優しく包み込むような背もたれの角度を研究したおかげです。
世界でもトップクラスの日本の浴槽に使われているエビデンスをSHIAGARU SAUNAの水風呂に応用しました。
こちらの水風呂も右側同様、寝そべって入ると足先が出るのでまずは身体をしっかり冷やして水風呂から出る10秒前ぐらいに足先を水の中に入れてみてください!
【左側】潜水OK 直角・桶風呂フォルム
水風呂と言えば、頭までしっかりと冷やしたい、潜水をしたいというサウナ―さんも多いのではないでしょうか。
そんなサウナ―さんの要望を満たすため、少し広めのスペースに直角の背もたれで潜水がしやすい造りになっています。
顔を水につける時にヒートショックになりやすいので、必ずかかり湯をして心と身体の準備を整えてからご利用ください。
※必ずシャワーや桶の水で頭まで流してからご利用ください
こだわり② 水質浄化機能と水温
ととのい、しあがるためには不必要なストレスは不要です。
SHIAGARU SAUNAでは水風呂の水質・水温にも科学的根拠に基づいた、よりサ活に没頭できる仕組みを組み込んでいます。
①水質浄化装置
肌にも脳にも不必要に負担をかけずに入れる水風呂は最高です!
また、気持ちの良い水風呂に入ると、休憩時の副交感神経の働き始めが早くなりよりととのいやすくなります。
そのために、SHIAGARU SAUNAでは水質にこだわりました。末端体温サウナの壁面で使用している木炭(水風呂は竹炭を使用)、珪藻土にサンゴ礁を加えた三種の浄化機能を持つ天然素材を用いてトロトロの水風呂に!
竹炭
脱臭・調湿効果のある木炭ですが、その中でも竹炭は浄水効果がとても高いです。
・竹炭は他の木炭に比べ細孔径(物質の隙間)が狭く密なので、水中の水素やアンモニアや有害物質の吸収力が高いです。
・ 竹炭はイオン交換作用があるため、これにより、水中の有機物,陰イオン界面活性剤および窒素などの不純物を取り除き水質を改善する機能があります。
・他の木炭に比べ竹炭はタール分が少ないのでタールによる水質汚染を防ぎます。
上記の理由から竹炭は木炭の中でも特に優れた水質改善能力を持っています。
SHIAGARU SAUNAでは大小様々なサイズの竹炭を設置しました!
珪藻土
理科の実験でもおなじみの水質改善の代表的存在である珪藻土!珪藻土にも竹炭と異なる水質改善能力があります。
・珪藻土には、一定のpH範囲で水のpHを調整する能力があります。水中の酸性やアルカリ性を中和することで、水の質を改善され肌に優しい水になります。
・珪藻土は細孔径がとても細かく、特に水質浄化能力が高いです。
サンゴ礁
・カルシウムとミネラルを多く含むサンゴ礁は、肌をしっとりとさせ、肌への刺激が少ない水質に変化させる効果があります。
竹炭・珪藻土・サンゴ礁それぞれに水質改善効果があり、1種類だけでも十分に効果がありますが、度重なる実験の結果、3つを組み合わせることでより気持ちの良い水風呂になることが分かりました。
ぜひSHIAGARU SAUNAで水質の違いを感じてください!
②13℃の水温を実現させるオーバースペックチラー
水風呂が気持ちいと感じる大きな要因の1つが水温です。SHIAGARU SAUNAでは水温を常時13℃に設定しています。
他店よりも水温を少し低めに設定しているのには理由があります。
SHIAGARU SAUNAのサウナ室では身体の深部と手先足先などの末端がしっかりと温まるように工夫しています。
そのため、身体が冷えるのにいつもよりも少し時間がかかります。
しっかりと身体を冷やしてほしいけど、冷たすぎて入れない温度にはしたくない、低体温症防止のため入り過ぎも良くない…
試行錯誤の末13℃という温度が一番SHIAGARU SAUNAのサウナとの相性が良いことが分かりました。
福岡市の水道の水温は年間を通して大きく変化するため、一年間を通じて水風呂の温度を13℃を保つために通常使用するサイズよりオーバースペックのチラー(水風呂の水を冷やす機械)を導入し、いつでもキンキンの気持ち良い水風呂にしました。
初心者の方におすすめのサウナと水風呂の入り方
よくある悩み①
水風呂に入るとすぐ身体が冷えてしまう、そのせいで休憩していてもすぐに寒くなる…
原因
もしかするとしっかり身体が温まっていないかもしれません。
熱は高い場所に行きやすいという性質があります。サウナ室は1段目と2段目では2段目の方が10度近く温度が高いです。
そのため、同じサウナ室の中にいても頭の方が下半身よりも常に温度の高い場所にいる状態になっています。
顔や頭には神経が集中していて間隔が敏感なため、他の部位よりも温まったと感じやすく、身体の中心部や手先・足先末端が温まっていないままサウナを出てしまっている方も少なくありません。
解決策
①サウナハットを被ってみる(乾いたタオルを頭に巻いてもOK)
サウナグッズの中で一番サウナの効果を高めるのはサウナハットなんじゃないかと思っています!
サウナハットを被ることで一番最初に温まる頭を熱からガードし、熱中症を防ぎ、他の部位との温まるスピード差を無くします。
サウナハットにはタオル生地・ウール・コットン等色々な種類がありますが、最初はタオルかコットンの薄すぎない生地のサウナハットを試してみるのをおススメします。
※SHIAGARU SAUNAでは一人2枚まで小さいタオルを使えるので頭に巻いてみるのもおススメ!
②末端サウナに入る、深部サウナではあぐらをかく
一番温まりにくい足先を物理的に温まりやすい位置に持っていくのが簡単で効果的です。
末端サウナではストーブの周りにあるフットレストに足を乗せられ、胸の高さまでつま先が上がり、つま先が温まりやすいです。
フットレストの無いサウナ室では他のお客さんに配慮してあぐらをかくのもいいでしょう。
深部サウナ扉から見て奥側の列の席手前の列に比べ、座面の幅が広く、あぐらを組みやすい広さになっているので是非お試しください。
よくある悩み②
全身を浸かるまでに時間がかかり、足先が冷えてしまいすぐに出てしまう
原因
足先は一番温まりにくく、神経が集中しているため冷たさを感じやすい部位です。
サウナと逆で水風呂では足先がまず冷えてしまい、他の部位が冷える前に限界になってしまうという方が多いです。
解決策
①足先を出して浸かってみる
水風呂は時間が大切です、足だけ浸かって全身まで浸かろうか躊躇している間に限界を迎え出てしまうと、効果も低く、気持ち良くもありません。
勇気をもって水風呂に寝そべってみる、その時に足を水から出してみてください(右or真ん中の水風呂は自然と足先が水面から出ます)
足先が冷えて冷たくてもう無理となりやすく、足先を出して水風呂に浸かると意外と入れたりします。
入る時間は長くなくても大丈夫、出たいなと思ったら足先を水に入れて10秒間数えてから出るとちょうど足先も冷えて良い感じになります。
②慣れるまでは水シャワーでもOK!
水風呂は身体を冷やすこと、交感神経を優位にすることが目的です。
水シャワーで身体をしっかり冷やすのは難しいですが、交感神経を優位にすることはでき、十分ととのうことができます。
どうしても水風呂に入れないという方はまずは水シャワーから試してみてください!
SHIAGARU SAUNAのサウナ・水風呂・しあがるーむの関係
最後に少しマニアックなお話を
SHIAGARU SAUNAではサウナ・水風呂・しあがるーむ(休憩室)それぞれに、交感神経・副交感神経をどのように優位にしていくかを考えて設計を行いました。
例えば、サウナ室には入った瞬間に「熱い!」と感じるサウナ室と「気持ちいい!」と感じるサウナ室があります。(熱さの感じ方には個人差があります)身体を温めることが目的なサウナ室ですが、最初に熱いと感じるか気持ちいいと感じるかで、その後の効果が違います。
こちの章は近日中に追記します。